私のフィアット500C(FIAT500C)は現在入院中※。この機会に改めてクルマへの理解を深めようと、これまでパラパラとしか読んでいなかったフィアット500Cの取扱説明書をグローブボックスから引き抜いておりました。いざ読んでみると、そこには今まで知らなかった様々な機能が記されておりました・・・。
駐車時のシフト操作は?
私のフィアット500C購入理由の筆頭といえるトランスミッション「デュアロジック」。
ちょっと特殊なこの仕組みで、うっかりやらかしてました!
デュアロジックは、「AMT」、「2ペダルMT」などと呼ばれる機構。
シングルクラッチのMT(マニュアルトランスミッション)車と同等のフィーリングを楽しみながら、シフトチェンジのタイミングからクラッチ操作を含むシフトチェンジ動作を機械にお任せできるオートマチックモードを装備。オートマ限定免許で運転可能です。
もしも、ドライバーが自らの判断でシフトチェンジしたければマニュアルモードを選択。アクセルを少し抜きながら変速する操作は正に「マニュアル感覚」。とても楽しいです。
いずれのモードでも減速時は車速に合わせて自動的にシフトダウンを行ってくれますから、ずぼらな運転にも対応してくれる懐の深さもアリ。
操作はシフトノブで行い、右上が“N“、右下が“R“、中央は前進シフトでAT車で言う所の“D“に相当します。上下に倒すことで一速ずつシフトアップ/ダウンが可能です。左にも倒すこともでき、倒すたびにオートマチックモードとマニュアルモードに切り替わります。
私は基本的にマニュアルモードで好みのタイミングによるシフトチェンジを楽しんでいますが、おにぎりを食べる時など一時的に片手が塞がる時にはオートマチックモードのラクチン運転も活用しています。
さて、私は免許はあれど学生時代以来MT車は運転しておらず、もはや身体はAT限定に仕上がっておりました。一般的なAT(オートマチックトランスミッション)車では駐車時にシフトを“P“に入れます。私の身体も条件反射で“P“を探します。しかし、デュアロジックには“P“がありません。
そこで、私はフィアット500Cの駐車時にシフトレバーを“N“に入れていたのです。少し言い訳をしますと、クラッチ操作ができないのでエンジン停止時は“N“という意識がありました。エンジン停止後については、MT車ならば“1“か“R“にシフトをいれておくところ、デュアロジックは電子式でエンジン停止後はシフトノブを動かしても実際のギアは動きません。そのため、漠然と“N“のままにしてました。
今回、取扱説明書を読むと・・・書いてありました!
「“N“(ニュートラル)のままで車から離れないでください。車から離れるときは、“1“、または“R“(リバース)にシフトしてエンジンを止め、ハンドブレーキをかけてください。」
“N“はダメ!“1“か“R“に入れなきゃない!さらにはこんな記載も!
「“N“(ニュートラル)のままでキーを“OFF(STOP)“にしてエンジンを止めるとアラームが鳴り、シフトインジケーターに“N“が点滅したあとに表示が消えます。」
たしかに、“N“がピコピコしてました!音も毎回鳴ってましたよ!ポーンと。アレ警告音だったんですね!音色が優しいので「サヨナラの挨拶かな?」と思ってぜんぜん気にしてませんでした!(笑)
ハンドブレーキは優しくお知らせ
先ほど「警告音の音色が優しい」とご報告しましたが、警告されてると気づかずにやらかした出来事がもうひとつ。
フィアット500Cのパーキングブレーキはハンドブレーキレバーで操作する手動式です。昨今は電動パーキングブレーキが主流ですので「旧式」と言って良いでしょう。
私のファーストカーは電動パーキングブレーキで、その上「オートブレーキホールド」※を搭載しています。
オートブレーキホールド機能を使うと、信号待ちなどでブレーキを踏んで完全停止した後、ブレーキペダルから足を離してもブレーキを維持してくれる。発進時はアクセルを踏めばブレーキが自動解除される。ホントにラクチン。積極的にこの機能を利用しています。
オートブレーキホールド機能に慣れきった私。人間、便利になればなるほど怠惰になっていくもので、思わぬ副作用が。フィアット500Cの運転時でも信号待ちでブレーキペダルから足を離したくなってしまうのです。そこで、シフトを“N“に入れハンドブレーキを引いて信号待ちする機会が増えていました。コレが良くなかった。
先日信号待ちで考え事をしていて信号が青に変わったのに気付くのが遅れました。慌てて発進すると「ポーン」と電子音が聞こえました。「なんだろな?」と思いつつ、メーター周りのインフォメーションを確認すると特に異変は無かったのでそのまま走行を続けました。
しばらく走り続けると、何かが焦げるようなニオイが。前にはダンプカーが走っていたのでそこから臭っているかと思ったら、そのダンプカーと分岐でサヨナラしてもまだ臭い。
「まさか!?」
直観的に手探りでハンドブレーキレバーを触ると・・・上がってる!
正確には完全に上がりきっておらず少しだけ下がってる!もしかすると走行を続けているうちに抵抗を受けて緩んだかも!何にせよヤバイはヤバイ!慌ててハンドブレーキレバーキを緩め、焦げたニオイが薄まるのを期待して走り続けたのでした。
今回、取扱説明書を読むと・・・しっかりと書いてありました!
「ハンドブレーキをかけたまま車が動き出すと、アラームが鳴ります」
そしてもうひとつ、
「ハンドブレーキがかかっているとき、警告灯が点灯します」
警告灯、あの時気づかなかったな。ていうか見た記憶無いな。
改めて過去に撮影した写真で位置を確認すると、ありました!私のドライビングポジションではちょうどステアリングの裏に隠れて見えない位置です(たぶん)!
つまり、あの時、警告灯と警告音でお知らせしてくれてたのですね!優しく!
優しいお知らせの中にも重要な警告が含まれている。まさに人生と一緒ですね、気を付けます!
関連記事 警告灯は突然に!チンクエチェントのタイヤ空気圧モニターを初期化する。
オープンカーならではの機能
最後に個人的にグッときた機能を発見したのでご報告します。
フィアット500Cの幌(ソフトトップ)のオープン具合は大きく2パターンで、リアウインドガラス部までガバっと開く「フルオープン」と、リアウインドガラス部が残りルーフ部のみ開く「ハーフオープン」を選べます。
開閉は電動で走行中も開閉可能という優れモノ。フルオープンは時速80kmまで、ハーフオープンなら時速100kmまでで操作できるので、高速道路走行中の急な開閉※にも対応可能です。
開閉操作は前席頭上にあるスイッチを使います。私は「原則フルオープンで走る」がポリシーなので、運転席に乗り込みエンジン始動するや否や速やかにスイッチを操作してフルオープンにし「オープンカーに乗る悦び」に浸りニヤニヤするわけです。
今回、取扱説明書を読むと・・・書いてありました!
そんな私がフィアット500Cの退院時に真っ先に試したい機能が!
「駐車後などエンジンが止まっている(キーを抜いてある)ときで ~中略~ リモコンキーのドアロック解除ボタンを押し続けると、電動ソフトトップをハーフオープンまで開くことができます。また、ボタンを放せば、すぐに止まります。」
サイコーじゃないですか!!
フィアット500Cが屋根が開いた状態で私をお出迎えですよ!
オープンカー万歳!!今から楽しみで仕方ないです!!
以上、「災い転じて福となす」。機会あって読み込んだ取扱説明書は宝の山でした。これからもフィアット500Cを知り尽くして、魅力を味わい尽くしたいと思います!