愛車のチンクエチェントはオープンタイプ(FIAT500C)。真冬でも基本的に幌(キャンバストップ)は開けて乗るポリシーです。高速走行での冷たい風に対抗すべくヒザかけを導入。「めでたし、めでたし」かと思えば、ある事に気づいたのでした・・・
ヒザかけで気づいた“スキマ風“
真冬のオープン走行、一般道の速度域は意外や全く寒くない一方、私が頻繁に走行する高速道路は風の巻込みが強く身体が冷える。冷え対策として導入した「ヒザかけ」の効果は上々。冷たい風の直撃を防ぎ、熱線ヒーターが生み出す暖かさを閉じ込めてくれて快適です。
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ところが、「ヒザかけ」導入後に慣れてきたら、ひとつ気になる事が。
「アレ?お尻が寒い気がする・・・」
お尻の上部、腰との境目付近に冷たい空気を感じるのです。確かにココはヒザかけで覆う事はできず、シートと身体が密着していない。しかし、それにしても冷たいぞ。
そこでハタと気づきました。
「あー!あのスキマか!」
私はドライビングポジション合わせたシートの調整において、座面を最も低く下げています。その状態では座面と背もたれの境目にスキマができるのです。そのスキマの大きさはスマホやお財布を軽々と飲み込むほどで、もはや「パックリ開いている」と言ってよいレベル。
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このスキマが冷たい“スキマ風“を生むせいで「お尻が寒い」になっているようなのです。
私のキリリと引き締まったお尻の左右にはシートとの間に左右の空間が出来てしまいます。この左右の空間とシート後部(後部座席の足元)との間をスキマがつなぎ、相互に風を通すバイパスとなっているのでした。
この“スキマ風“、真夏の暑い季節ならば適度なベンチレーションになって涼しさを作ってくれるので、大変ありがたいハナシですよね。しかし、真冬は冷たくて困る。何とかならないものか・・・。
ちょうどいいのがあった
自宅で思案していた私の目に飛び込んできたモノがありました。ソレは、自宅でのリモートワーク用に購入したオフィスチェア。その背もたれには腰との密着を補うランバーサポート(腰当て)が付属していました。しかしこのランバーサポート、薄っぺらすぎるし硬さもソフトで私の腰を支えるには役不足。
しかし思いついたのです。そのサイズ感が例のスキマにピッタリなのでは!?
どうせ腰痛くないし(仕事はしてますよ!)、ハマれば有効活用で気持ちイイぞ!早速オフィスチェアから引き剥がし、青空駐車場に停まる愛車の元へむかったのでした。
興奮冷めやらぬまま運転席のドアを開き、問題のスキマへランバーサポートを当てがってみると、
「おおっ!イイ感じ!」
変に出しゃばってオシリを圧迫することもなく、ただただ整然とスキマを埋めているではないですか!パーフェクトです!
これで“スキマ風“によるオシリひんやりが防げるのか、次回の出動を楽しみに待ちました。
イイです。効果アリ。
後日、いよいよランバーサポートによる効果の確認です。いつものように幌をフルオープン。当然、一般道を問題なく走行した後、高速道路へ。
走行速度が上がるに連れ、車内には冷たい空気が侵入してきます。ヒザはヒザかけかけて大丈夫。さあ、オシリは?
やりました!寒くない!“スキマ風“を抑えています!効果ありです!
尚、お尻の両サイド、ココはヒザかけがしっかりカバーできていないと、ひんやり感を感じます。防寒対策が行き届くほどに相対的に冷えるところが気になる。こうなるとモグラ叩き状態になってきますから、キリがないですね。この辺りで充分かと思います!
そして、思わぬ効果が!
これまで何度もスキマを介して後部座席の足元へ飲み込まれていたスマホや財布。今回スキマが塞がったことで、うっかり座面へ置いてしまっても留まっていたのです(当たり前ですが)!夏になればスキマを作って涼みたいので、あくまで「冬季限定」ですが、しばらくはシートの後ろに手を突っ込む機会がなくなりそうです。ウレシイです。
以上、“スキマ風“とその対策についてご報告でした。
真冬の高速道路をフルオープンで走る。その為の防寒対策をいくつか重ねてきました。究極の防寒対策は「幌を閉める」になってしまいます(笑)。いざとなれば高速走行中でも幌が閉められるのもフィアット500Cの魅力。この辺りで澄み切った冬の青空を楽しむ事に集中したいと思います!