私のフィアット500C(FIAT500C)、ノーマルで乗る派だった私も心変わりし、ホイールキャップの交換、キーカバーの交換と手を加え始めました。そして次に手を伸ばしたのはシフトノブ。はてさてその満足度やいかに・・・?
購入する。
私はフィアット500Cをドライブする時、その独特なトランスミッションである「デュアロジック」の「マニュアルモード」を使用しています。
クラッチ操作こそ不要なものの、ギヤチェンジ操作でドライブ中の左手は大忙し。頻繁にシフトノブを握っては奥に手前に(上に下に)と操作します。このシフトノブ、形状は縦長で横から握りしめるのが自然です。手触りはハードプラとメッキで硬質。個人的には「不満は無いが好みでは無い」という印象でした。
純正オプションカタログを眺めてみると、ありますありますレザー製のシフトノブ。
https://dl.stellantisjapan.jp/data/fiat/catalog/20240415_f_500_accessories_0404.pdf
カラーは3色で「買うならワインレッドだよなー」と妄想しつつも価格は「21,790円」と、私とってはお高い買い物。「まー今回はノーマルでいいかー」と、一度は私の頭から放置していたのです。ところが、先日来のホイール周り、キーカバーの「イジり」から、ムラムラと気持ちが盛り上がってしまったのです。ネットで調べると取付け作業も自分でできそうです。
「あ、やっぱ欲しいかも!」
興奮が一線を超えてしまった私は気がつくとディラーさんへ注文の電話をしていたのでした・・・。
取付ける。
後日、ディラーさんからダンボールの箱に入って品物が届きました。私が注文した色はもちろん「ワインレッド」です。箱を開けると最初に挨拶してくれたのは3種類のオーナメント。このオーナメントはシフトノブ上面の中央に張る厚みのある素材で出来た装飾品で、3種類のデザインから1つ選べます。選べると言ってもシールで張り付けるのでホイホイと着せかえはできません。慎重に選ぶ事にしましょう。
続いて箱の奥からプチプチ緩衝材で巻かれたシフトノブ本体を取り出すと、その長さはノーマルより短く、握る部分は野球のボールのように見事にまん丸でした。
その他、シフトノブを固定する為の取付ネジが2つと、取付方法が記載された説明書が入っていました。
では、取付作業開始。まずはオーナメントを貼る下準備として貼り付け箇所であるアルミ製部分を「脱脂」します。ウチには脱脂剤なんて気の利いたものはないので、「手指に使っている消毒用エタノールで試してみるか」とトライ。ポンプ式の容器をシュコシュコして我が子の着古した洋服(すくすく成長してサイズ的に着れなくなりました)へヒタヒタに馴染ませて拭きます。いやはや、キレイに油分が取れてしまいましたよ!いいんでしょうか!?改めてコロナの早期終息を願いました・・・。
次は車内で作業。ステッカー、シフトノブ、ネジと工具を手にクルマに乗り込みます。まずはノーマルのシフトノブを取り外します。外し方は簡単。付け根にあるキャップ(のようなもの)をひねると固定が外れるので、後はシフトノブ、キャップの順に本体である”棒”から引き抜くだけ。全て素手の作業です。楽勝!
続いて、本体の”棒”から先ほど緩めたキャップも取り外し、いよいよ今回購入したレザーのシフトノブを差込みます。シフトノブのレザー部分にある野球のボールのような「縫い目」が手前側正面を向くように調整が必要ですが、その場合、シフトノブ固定する取付ネジのネジ穴が奥側に向いてしまいます。取付ネジはとても小さくて、万が一落下して手指が届かないパーツの隙間にでも入り込んだら大変。手先が不器用な私ならやらかしかねないので、いったん作業しやすい位置で軽く締めることにします。
使用する工具は「六角L字レンチの径1mm」で、私はたまたま家のドアヒンジ調整用に所有していたのですが、プラスドライバーのように一般的に普及しているとは思えないので要確認ですね。ある程度ネジを締めたら例の「縫い目」が正面手前側を向くように調整し、仕上げのネジ締めで完了です。
さて、最後はいよいよオーナメント選びです。残念ながら「どれもカッコイイ」。優柔不断の私は事前に決断する事ができませんでしたので、ココは慎重を期して“試着“をすることに。3種類のオーナメントがシールで張り付いた一枚の台紙をそれぞれにカットし、シールの台紙から剥がさずに一つずつシフトノブにあてて眺めてみるのです。
むむう。
オーナメント3種類をとっかえひっかえ“試着“を繰り返し、悩みに悩みました。
そして、最終的に選んだのは「イタリア」と名付けられたオーナメント!
決め手なんてありません!エイヤです!
以上で作業完了!
作業自体は思ってたより簡単でした。むしろ、オーナメント選びが一番時間と労力を使ったかも・・・。
確かめる。
どれどれ、仕上がりを確かめます。
まずは見た目。
「イイ。」
ワインレッドのレザーがステッチも含めて質感高く、悩んで選んだステッカーも良い存在感を醸し出しています。
次は操作感。
「イイ。」
ノーマルのシフトノブよりも短くなったので、従来の「横から握る」ではなく「上から握る」がしっくりきます。形状が適度にボコボコしているのでグリップしやすく、手触りはしっとりサラサラで心地いい。後日、実際に長距離ドライブでの使用感も非常に満足いくものでした!
以上、シフトノブ交換のご報告でした!
ノーマルのシフトノブも、それはそれでとてもプレーンな感じで不満は無いです。私のように「味変熱」が高まってしまった場合、レザーのシフトノブは最高のスパイスになりました。とても満足、大満足でしたよ!