2人の子持ちの私が「男のロマンじゃ」と無理して手に入れたフィアット500C(FIAT500C)。個人的な「1人乗りセカンドカー」である愛車に、これまで考えてもいなかったチャイルドシートを取付ける事に。コンパクトなFIAT500Cの車内にチャイルドシートを取付けるとどうなるのか・・・?
我が家のチャイルドシート
我が家は私と妻と子供が2人の計4人家族。子供は「双子」です。まだまだオムツのお世話になっている年齢で、子供同士でのたどたどしい会話を側で聞くのが楽しみの一つです(執筆時点)。
週末のお出かけは基本クルマとなります。近所には義理の両親が住んでおり、月に1回程度は一緒にお出かけする事もあるので、クルマは補助的な3列目シート搭載で最大7人乗りが可能な某国産SUVを選びました。
生後1歳半を過ぎたころ、それまで愛用してきたベビーシートを卒業し、チャイルドシートへ切り替えることに。
チャイルドシートの製品選びで重視したのが「長く使える」こと。道路交通法の着用義務は「6歳未満」ですが、シートベルトのフィット感を考慮すれば小学校高学年くらいまでは結局ジュニアシートの用意が必要な様子。
一方、双子ともなると同じものを2つ用意する事が多く何かと物入りで、チャイルドシートも頻繁な買換えはシンドイ。製品によって対象年齢は「4歳まで」、「7歳まで」など、年齢に合わせたものもありました。
「今回購入する製品で一気に乗り切るのじゃ!!」
我が家は「11歳まで」の製品から選ぶことにしました。
また、まだまだご機嫌取りが必要な我が子達のケアをしやすいように、2列目座席に妻と子供2人が横並びで座れるようしたい。もちろん、妻の座席の快適性も確保しながら(超重要)。
その為に「スリムサイズ」の製品であることも条件となりました。
結果、我が家が選んだチャイルドシートは「コンビ ジョイトリップ エアスルー GH」。
このチャイルドシート、横幅は44cmでスリムでいながら子供のスペースは充分確保されています。
取付けはISOFIX対応ではなくシートベルト装着タイプなので頻繁に着脱する場合は少し面倒ですが、その代わりに重さがわずか5.3Kgと軽量。毎日の抱っこ漬けで鍛えられたパパママの腕力でしたら空気のように感じるでしょう(笑)。
機能性については、メッシュ素材による通気性、子供が寝た時の頭を横から支えるパット、クルマのシートがリクライニングすると、それに応じて背もたれが倒れるなど、充分。
何より価格もお手頃。イイです。

実際に我が家の某国産SUVの後部座席に取付けると、横方向に妻のスペースもしっかり確保されて完璧な仕上がり。
我が家のように、双子や年の近いご兄弟のお子さんがいらっしゃるご家庭にはオススメの品でございます!

子・子・妻で横一列。妻にも充分なスペースを確保。
なぜFIAT500Cへチャイルドシートを?
この度、我が愛車FIAT500Cの定期点検タイミングを迎え、我が家から1時間ほど離れたディラーさんへお伺いする事になりました。せっかくの休日、定期点検ともなれば半日以上は家を留守にする事になります。
育児負担の問題はどこのご家庭(ご夫婦)も抱えてらっしゃることでしょう。我が家も実に繊細なパワーバランスの下、毎日が綱渡りです。家族の移動車である某国産SUVの点検であれば「公務」となるところ、FIAT500Cは私の趣味用セカンドカー、「私用」です。家庭への配慮無き対応は「極めて危険な行為」と考えるべきでしょう・・・。
何とか穏便に乗り切りたい私、ふと妙案を思いつきました。実はディラーさんの近場に観光牧場があり、以前遊びに行った際に家族から大変好評でした。であれば、今回ついでに遊びに行けば良いではないかと。「家族で遊びに行くついでにディラーさんへ寄る」とします。スバラシイ。
いつもの“お出かけ“であれば某国産SUVが出動するところ、我が家のドライバーは私1人ですから必然的に家族全員でFIAT500Cへ乗り込む事になったのでした。
そうとなれば、我が家族の移動車である某国産SUVの後部座席にすっかり根を下ろしているチャイルドシート達をFIAT500Cへ取付けなければなりません。
ご存知、スーパーコンパクトなクルマであるFIAT500C、実際にチャイルドシートを取り付けて問題ないかしっかり確認しておくことにします。
取付け作業の前にFIAT500の取扱説明書を確認すると、意外としっかりチャイルドシートに対応しています。
後席はISOFIX対応ですし、助手席はエアバッグ解除も可能。取扱説明書に細かく仕様が記載されていますので、安心して使用できると思います。
ファミリーユースを想定しているところ、「イタリアの国民車」を名乗るだけの事はありますね。
いざ、FIAT500Cへ取付け
では、実際に取付け作業開始。まずはチャイルドシートを車内へ運びこまなくてはいけません。
FIAT500Cは2ドアですから、運転席か助手席の背もたれを前方へ倒してから座面ごと前方へスライドし、背もたれとドア開口部後端の「間」を通して車内へチャイルドシートを運びます。この「間」がなかなかに狭い。我が家のチャイルドシートでギリギリでしたので、ぶつけたり擦らないように注意が必要です。
ただし、FIAT500Cに限り奥の手があります。軽量なチャイルドシートであれば、ルーフをフルオープンにして、天井の開口部から車内へ「持ち上げてトン」できます。これならば左右にドアを開くスペースが無い狭い場所でも対応可能。私はサーフボードの積み込みにもこの「奥の手」を活用しています。
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次はいよいよ取付け。我が家のチャイルドシートはシートベルトでの固定となります。
シートの左右幅は私の実測で最長122cm程度、後方の最も狭い箇所でも108cm程度と充分なサイズ。これだけのスペースがあればチャイルドシートの内部にシートベルトを通す作業も苦になりません。
ヘッドレストはチャイルドシートの背もたれに干渉して姿勢が起きすぎてしまうので取り外す事に。

広いところで幅122cm程度(私の実測値)

背もたれとの境で108cm程度(私の実測値)

ヘッドレストは干渉するので外しました。
他は何の問題もなくあっさりと取付け作業完了。取付けを完了して一歩下がって眺めてみると・・・いやはや全く問題ない。
むしろルーフをフルオープンした姿はとても美しい!何だよ!スゲーカッコいいじゃんか!

幅、奥行き共に問題なし。

何だかとてもカッコイイ仕上がり
気になるのは運転席、助手席背もたれ背面との間隔が狭いこと。私のドライビングポジションでは「背もたれキック」が心配。子供の靴は脱がせる事にしましょう。

運転席背面との間隔は15cm程度か。ヤバイ。
以上、FIAT500Cにチャイルドシートを取付けてみました。
オープンカーにチャイルドシートって、ちょっとカッコイイ事は発見でしたね。満足しちゃいました!
そして、取付け自体は全く問題ありませんでした。後は実際に子供を乗せた時にどうなるかですね。別途ご報告させていただきます!