我が愛車、チンクエチェントことフィアット500Cは2020年式ですが、クルマ自体のデビューは2007年で基本設計はおおよそ20年前(記事執筆時点)と古いクルマです。昨今は軽自動車でも当たり前になりつつあるマイルドハイブリットのような「モーターアシスト」は装備しておらず、ガソリンが燃えた力だけを使って走る”純内燃機関”のクルマ。それでも、フィアット500Cの燃費にはとても満足しています。そのあたり、少し自慢させてください。
ツインエア(2気筒)という変態エンジンが尊い
我が愛車のグレード名は「ツインエア ラウンジ」と言います。このグレードが積むエンジンは「TwinAir(ツインエア)」と名付けられたその名の通り「2気筒」のエンジンです。燃費向上とパワーの両立を狙った、ある意味「ダウンサイジングターボ」なのでしょうが、やる事が尖ってますよね。2気筒といえばル〇ン三世が乗っていた先代型「ヌォーヴァ 500」と同じ気筒数。このご時世で公道を走るクルマで2気筒エンジンは存在しないのでは?まさに変態。変態仕様です。
スペックは、直列2気筒SOHCターボ、875cc、85ps、145n・mc。400ccチョイのピストン2つが仲良く交互に”パタパタ”と音を立ててクルマを前と進めます。低速域でのんびり流す分にはいかにも「牧歌的」。パタパタと「ああ、エンジンが働いてるなぁ」としみじみ感じる音と鼓動を味わえます。ところが、いざアクセルを踏み込むとキャラ変します。もちろん気筒数は増えませんが、その音色はたくましく野太いものとなり「ガソリン燃やしてまっせ!」を主張し「ヴィィィーン!」と吹け上がり、実に「刺激的」です。
昨今の「音は静かで振動も滑らか」なエンジンとは違う、それでいて走り屋さんのクルマのような暴力的なものとも全く違う(それは”アバルト”の担当)、実にステキなエンジンだと思います。
しかしこの変態エンジン。既に新車では手に入れることができません。おそらくこれからも・・・。何て尊いのでしょうか。
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2気筒エンジン。変態の極み。
同じく変態のデュアロジックは”ダイレクト感”と”コースティング”が特徴
駆動系はフィアット名物「デュアロジック」。シングルクラッチによるギアの変速を自動で行ってしまうという「AMT(自動MT)」でありコチラも変態仕様。
多くの方が自動車教習所で乗ってからご無沙汰しているであろうマニュアル車。あのマニュアル車でギアを変える時の「アクセル緩めて、クラッチ切って、シフト入れて」に伴うトルクが抜ける時の”間”。「ブーン、ウン、ブーン」の「ウン」のところが短いながら発生し体感できます。そして、クラッチがつながっている時のアクセルの踏み込みに応じた加速の”ダイレクト感”。コレが広く普及しているトルコンATやCVTでは味わえない「走りが楽しい系トランスミッション」だと思います。
ちなみに、国産メーカーではスズキさんも「AGS」という名のAMTを市販車に取り入れてます。またクラッチを2つ使って「ウン」を極限まで短くする「DCT」は輸入車メーカーを中心に多く採用されていますね。いずれもやはり”ダイレクト感”が楽しめるところは共通。実は私、AGS搭載のスズキソリオ、DCTを搭載した某輸入車のどちらも所有歴があります。これら3種を経験した私(ド素人)が思うことは、「(フィアット500の)デュアロジックって”コースティング”する」ということです。
”コースティング”とは、クラッチ切った状態でクルマの勢いに任せて前へ進む(滑走)ことで、エンジンブレーキによる減速を避けて車速を維持し、結果して燃費向上が期待できるというものです。最近のクルマではエコ系の走行モード切り替えでコースティングする機能の装備が拡がってきているみたいですね。

さて、デュアロジック、AGS、DCTのいずれも”ダイレクト感”がゆえの挙動として基本的にアクセルオフするとエンジンブレーキが発生し、渋滞気味のノロノロ走行ではクルマが前後に揺すられ「ギッタンバッタンする」になりがちです。ここは共通です。しかし一定のスピードが出ている時、デュアロジックは他の2つに比べてアクセルオフでも車速が落ちにくい”コースティング”を感じます。少し交通量多めの高速道路や幹線道路では、微妙な加速と減速が繰り返し必要になりますが、前方の流れに気を配り、この”コースティング”を上手に活かすことで、燃費がどんどん上がっていくのです。コレ、気持ちいいです。
実燃費はフツーに20㎞超イケる
では実燃費はいかほどか。我がフィアット500Cにはエンジン出力を抑える「ecoモード」と、アイドリングストップ機能が搭載されていますが、運転を楽しみたい私はどちらも「オフ」しています。
そんな「燃費なんぞ気にしてねぇ」ふりをして”コースティング”で燃費向上にほくそ笑むという、いささか”こじらせた”思考であることはお許しいただくとして、先日の走行実績をご紹介させてください。
その日は冬も深まってきた12月末、日の出前1時間ほどの最低気温タイムに出発。氷点下に迫る寒さに暖房はもちろん「オン」。高速道路と一般道半々くらいの道のりを80㎞ほど走行。その結果は「燃費20.6㎞/l」でした。あまり大きな声では言えませんが、それなりに車速も出てますし、加速も楽しんでいてこの結果ですから、おそらく誰でも出せる燃費だと思います。ちなみに、記憶の限りで私の最高記録は「燃費21.1㎞/l」です(写真撮り損ねた)。
尚、停止と発進を繰り返す街乗りではこの燃費はムリです。あくまで「巡行」を伴う走行が前提であることをお伝えしておきますね。

冬の深夜から早朝にかけて暖房付けて走っても「20.6㎞/l」を記録!うれしい!
フィアット500の魅力といえば、ついつい見た目のデザインに注目されがちですが、我が愛車のグレード「ツインエア ラウンジ」においては「TwinAir(ツインエア)」と「デュアロジック」の最強タッグが叶えてくれる「低燃費」も自慢したい魅力であります。オーナーのみなさん、自己満足しましょう!ご購入検討中のみなさん、まだ手に入ります!買えるうちに買っておきましょう!



