オープンカーにも関わらず、青空駐車場を寝床とする私の愛車、フィアット500C(FIAT500C)。幌(ソフトトップ)はチンクエチェントのイメージにぴったりな「赤いキャンパス生地」。青空駐車場ではカバーを用いて美しさを守ってきたある日、初めて鳥の糞に被弾してしまったのです!
初めての被弾
ハーフカバーで幌全体を覆うことによる恩恵の一つが、鳥さんの排泄物から幌を守れることです。特に私のように自宅から離れた青空駐車場を利用するユーザーにとって有り難みも倍増します。なぜなら発見と対応が遅れるリスクが高いからです。
鳥フンがついた時は「できるだけ早く除去する」が定石。幌(ソフトトップ)であれば尚更です。カバーを使用することで幌への直撃自体が無くなります。心配事も消えて精神衛生上もグットです。
カバーにより守られてきた我が愛車の幌は、幸いにしてこれまで鳥フンの被弾経験がゼロだったのです。しかし先日お出かけ先で事件は起こりました!そうです、初の被弾です!
お出かけ先のパーキングは「青空駐車場」。所用を済ませて愛車の元へ戻り、ふと幌へ視線を向けると・・・
「あああ!」
サイズは小ぶりながら見事なモノが!そうです!鳥の糞が舞い降りてしまいました!
おそらく今から15分以内の出来事です。「応急処置!応急処置!」と車内からティッシュを引きずり出します。日頃から犬と子供のウン○処理で、それ自体を触る事には慣れています。ティッシュ越しにそーっとつまんで引き上げを試みますが、いかん!幌表面に薄く残ってしまいました!
再びあたふたしながら車内から取り出したセームタオルを絞り、わずかに含んだ水分を新しいティッシュへ含ませます。湿ったティッシュで優しくタッチして、少しでもモノを剥ぎ取ろうという魂胆です。何度かタッチを繰り返し主なモノは取ることができました。
しかし、キャンパス生地の繊維に入り込んだモノは白く残ったまま。
この場でできる応急処置はココまで。帰宅して本格的に落としたいところですが、所用により帰宅時刻は数時間後です。「しばらくはこのままか・・・」何とも歯がゆい思いを胸の奥にしまい、次の目的地へ向かうべく愛車に乗り込んだのでした。
本格的に落とす
そして夕刻、自宅へ帰った私は家族へタダイマも言わず鳥フン除去作業を開始です。まずは状態を確認すると、朝と変わらず幌の繊維に白くモノが残っています。変化といえば完全に乾燥した様子。繊維の奥に入り込んでいるので、ココは水で湿らせ浮かせて流すしかなさそうです。
結果的にクルマ全体を洗車する事になりました。これまでいつもの青空駐車場でハーフカバーに鳥フンが着弾していた回数を思い浮かべ、感謝の思いがこみ上げました。
「ハーフカバーさん、いつもありがとうね・・・」
さて、ホースをひっぱり出し、幌中央部の鳥フン着弾箇所にドバドバと水を注ぎ、指でヒタヒタと叩いた上で軽く擦ってみると、上部は取れたものの奥にはまだ白く残った状態。さらに諦めずに指でゴシゴシ擦りますがなかなか落ちず。
こうなると、遠慮ばかりはしていられません。最後の手段として家の洗面所から使い古しの歯ブラシを持ち出しました。歯ブラシを使って、シャカシャカシャカシャカと掻き出すこと数回、ようやくキレイになったのでした。
幌を傷めたらどうしよう、汚れが落ちなかったらどうしようとドキドキの時間でしたが、何とかなって一安心。心臓に悪いですコレ。
カバー依存症
今回の件で、カバーへの感謝はますます強くなりました。もはや「愛」と言っても良いレベルで。
平日は青空駐車場のオブジェと化す我が愛車です。ボディはコーティングで耐えてもらうとしても、オープンカーの命である「幌」、キャンバス生地のソフトトップを、丸裸で大空に晒すのは気の小さい私には難しい。私にとってはこの時勢でマスクをせずライブに行くようなものです。(個人の感想です)鳥さん達の制空権を奪えない以上、これからも私の「カバー依存症」は続いていくでしょう。
不安要素としては、今使用しているカバーが傷んだ時の代替品が見つかっていない事。私が購入したハーフカバー「California PopTop」は、今は新品が手に入らないようなのです。ハーフカバーは軽くて使い勝手も良く気に入っているのですが、やむを得ない場合はフルカバーを選ぶ気がしてます。
以上、初めて鳥の糞に被弾した結果、青空駐車場でのカバー依存症がますます強まったお話でございました。
フルオープン時に車内に被弾したら、お掃除はもっと大変ですよね・・・。
いやー、このスリル、自然界との共存共栄感、オープンカーの醍醐味ですね!しっかり対策しつつ、楽しんでいきます!